2004年7月13日(火)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は十二日、参院選結果を受けたNHK討論番組「有権者の審判にどうこたえるか」に出演。年金や消費税増税、憲法改定の問題で、「二大政党」といわれる勢力が一つの同じ流れにあると指摘したうえで、「これに対抗する国民中心の新しい政治をおこすためがんばりたい」とのべました。
志位氏は、四議席にとどまった選挙結果について「たいへん残念な結果で申し訳ない思いです」と表明。その上で「“自民か民主か”との強い動きが起きた難しい選挙のなかでも、比例代表で四百三十六万人、選挙区で五百五十二万人の方々が日本共産党に投じてくれた期待の重みをしっかりかみしめてがんばりたい」と決意を表明しました。
志位氏は、選挙戦のなかで自民党や民主党などの動きにたいして「憲法改悪や消費税増税の競い合いで日本の未来を託せるかという批判をしたことは、公党として責任を果たしたものだ」と主張しました。
選挙で寄せられた党への期待は何かとの司会者の問いに「平和、くらし破壊を食い止める役割を果たしてほしいという願いがあると思う」とのべ、二〇〇七年を節目に自民、公明、民主各党からの改憲案や消費税増税が政治日程にのぼってくると指摘。「国民は消費税増税と九条改憲の道は望んでいない。国民の声にこたえてこれをストップさせる草の根からの運動をおおいに進めたい。共産党のがんばりどころだと思っている」と結びました。