2004年7月16日(金)「しんぶん赤旗」
日本の良心を代表する九人の文化人が憲法九条を守ろうと立ち上げた「九条の会」が十五日、国会内で記者会見し、六月十日に発表した「アピール」への賛同者百九十人(第一次分)を公表しました。
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賛同者に名を連ねているのはイラストレーターの和田誠さん、作家の池澤夏樹さん、永六輔さん、詩人の大岡信さん、俳優の小沢昭一さん、岸田今日子さん、吉永小百合さん、舞台美術家の妹尾河童さん、漫画家のちばてつやさん、落語家の桂米朝さんなど、多彩な顔ぶれ。
宗教界からは白柳誠一さん(カトリック枢機卿)、宮坂宥勝さん(真言宗智山派管長)。学術分野では、岡野加穂留さん(明治大学名誉教授)、杉原泰雄さん(一橋大学名誉教授)、伏見康治さん(阪大・名大名誉教授)、升味準之輔さん(東京都立大学名誉教授)。政治家では日本共産党の不破哲三議長、志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首、土井たか子前党首らが賛同しています。
会見で同会事務局長の小森陽一・東京大教授は「今後、賛同者を中心に地域や各分野で『アピール』を届けていきたい」と発言。事務局員の渡辺治・一橋大教授は「各分野で中心になって動いてもらえそうな方に呼びかけた。これまでにない幅広い顔ぶれになった」とのべました。
同日の記者会見では、二十四日に開く「九条の会」発足記念講演会を、東京・港区のホテルオークラ別館(曙の間)でおこなうと発表。インターネットや電話での問い合わせ、口コミなどで、すでに満席状態になっているなど反響の大きさを明らかにしました。
事務局では「参加できなかった方にも、当日の模様はビデオで普及するとともに、ブックレットを発行したい」としています。問い合わせは、「九条の会」事務局、電話・ファクス03(3221)5075まで。
「九条の会」 改憲の動きにたいし、世界に誇る日本国憲法を守り、発展させようと、井上ひさし、梅原猛、大江健三郎、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子の文化人九氏が呼びかけて六月十日に発足しました。