2004年7月18日(日)「しんぶん赤旗」
民主党の岡田克也代表は十七日放映のCS放送「朝日ニュースター」番組のなかで、同党内で進めている二〇〇六年までの改憲案策定に関連し「(九条は)非常に分かりにくい条文で、素直に読めば自衛隊も違憲になる。きちんと書き換えればいい」とのべ、憲法九条を含めすべての条項を書き換えの対象にする考えを示しました。
岡田氏は憲法九条に対する考え方について「集団的安全保障や国連決議を前提にした活動に日本が積極的に参加できるように憲法上明確にすべきだ」と主張。日本が国連軍や多国籍軍に参加して活動する中身について「武力行使も含む」と明言しました。
さらに、「(多国籍軍参加が)認められるように書き換えればいい。既存の九条一項、二項を前提にする必要はない」とのべ、全面的な改憲を主張しました。
同党憲法調査会が六月にまとめた中間報告では、九条論議の検討方向として「国連の集団安全保障活動を明確に位置づける」として、国連の軍事活動への参加を可能にする方向性を打ち出していました。岡田氏はこれについても「私の方向性に合わせてもらった」として評価。今後報告に基づいて党内論議を進めていくことを表明しました。