2004年7月18日(日)「しんぶん赤旗」
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日米両政府が、米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊を米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に移転する方向で検討していると報道された問題で、地元の日本共産党山口・東部地区委員会と県平和委員会は十七日、JR岩国駅前で「基地のたらい回しは許せない」と宣伝活動を行いました。
厚木基地には、FA18戦闘攻撃機など空母キティホークの艦載機部隊である第五空母航空団(約七十機)が配備されています。同基地周辺の騒音は国内最悪の水準。報道によると、空母艦載機による夜間離着陸訓練(NLP)も、岩国基地での実施が検討されています。
一方、岩国基地(約五百七十万平方メートル)には、米海兵隊の航空部隊である第一二海兵航空群などが駐留(FA18など五十数機)。現在、基地東側の海面を埋め立てて面積を一・四倍に拡張し、新たな滑走路を建設する工事が進んでいます。
県平和委員会の久米慶典筆頭代表理事は「岩国市民は、米軍基地があるために騒音や犯罪などで悩まされてきた。さらに空母艦載機部隊が移転すれば、日常的にNLPが行われ、平穏な生活が破壊されることは明らかだ」と強調しました。
また「(今ある滑走路と)現在建設されているものの二本が使われることになり、アジアで一番の騒音の町になる。移転計画に反対する運動を大きく広げていこう」と呼びかけました。