2004年7月18日(日)「しんぶん赤旗」
韓国で四十九人の与野党国会議員が十六日、イラク戦争の中断と韓国政府への謝罪を米国政府に求める決議案を国会に提出しました。九日に発表された米上院情報特別委員会の報告書が、イラク戦争の根拠だった「大量破壊兵器の脅威」は誤りだったと認めたことを受けたものです。
決議案は「米国はイラク戦争を直ちに中断し、わい曲した情報を韓国政府に提供して大義名分のない派兵を求めたことを公式に謝罪するよう求める」と主張、「真の韓米同盟の信頼回復のためにブッシュ政府はイラク戦争の動機と戦争遂行の過程について正確な事実を明らかにするよう要求する」としています。
発議したのは、与党・開かれたウリ党から三十人、野党ハンナラ党五人、民主労働党十人、新千年民主党四人。このうち十数人の議員は十七日、国会で記者会見し、「侵略戦争への加担を禁じた憲法に違反する追加派兵を撤回せよ」と韓国政府に求めました。
六月二十三日には、与野党五十人の議員がイラクへの追加派兵中断を求める決議案を提出しています。民主労働党を除く各党指導部は追加派兵を支持していますが、ウリ党には追加派兵に慎重な議員も多くいます。