2004年7月21日(水)「しんぶん赤旗」
安保条約廃棄・岩国基地撤去山口県実行委員会(吉岡光則代表)は二十日、日米両政府が米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊を、山口県の米海兵隊岩国基地に移転し、空母艦載機による夜間離着陸訓練(NLP)も同基地で実施することを検討していることが明らかになった問題で、二井関成県知事に対し移転計画に反対するよう要請しました。
要請は「空母艦載機部隊の移転を許せば、百機を超える航空機が駐留する基地となり、騒音、事故、犯罪などで、市民生活は甚大な被害をこうむる。国、県はこれまで滑走路移設事業は基地の拡大強化につながらないと答弁してきたが、今回の計画はこうした説明にも逆行するものだ」として、移転計画に反対の意思を明確にすることなどを求めています。
応対した村武俊宏総務部理事は「申し入れの趣旨については、知事に伝えたい。報道の内容について国に確認した結果、日米協議をしているが米側からそのような話はないとの回答だった」と答えました。
参加者から「知事は、なぜ部隊の移転に反対の意思表示ができないのか」との問いに、「事実確認を優先的に考えている」と答えました。
「報道が事実だったら『反対』と表明するのか」と重ねての問いに、「NLPと基地の機能強化は容認できない」と従来の回答を繰り返すにとどまりました。