2004年7月21日(水)「しんぶん赤旗」
 「つくる会」の教科書採択を阻止しようと開かれた緊急集会＝20日、東京・新宿区 |
東京都教育委員会が、都立台東地区中高一貫校（来年春に開校予定）で、「新しい歴史教科書をつくる会」の中学校用教科書を採択しようとする動きを強めているなか、これに抗議する緊急集会が二十日、新宿区内で開かれました。参加者は三百人を超しました。
「つくる会」教科書採択阻止東京ネットワークが主催し、労働組合や平和・教育団体、在日韓国青年会中央本部など七十六団体が賛同しました。
同ネットの吉田好一代表が経過を報告。小森陽一東京大学教授が、「『戦争する国』を担う国民的意識への転換のため、歴史教育が利用されようとしている」と警告しました。
「教職員を、子どもたちに特定の思想を注入するロボットにしようとしている」などと参加者が次々発言。「都教育委員会が中高一貫校に『つくる会』教科書を採択することに強く反対する」とする集会決議を全員の拍手で採択しました。
台東地区中高一貫校は、「日本の伝統文化理解」を学校の特色に掲げ、それを推進するための校長への提言機関を設置。座長に三浦朱門元文化庁長官、委員には、都教育委員で「日の丸・君が代」強制を推進してきた米長邦雄氏らが就任しています。
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。