日本共産党

2004年7月22日(木)「しんぶん赤旗」

イラク戦争批判、英で急増

「正当化できない」56%

ガーディアン紙世論調査

「ブレア首相うそついた」も過半数


 【ロンドン=西尾正哉】英紙ガーディアン二十日付が掲載した世論調査で「イラク戦争は正当化できない」と考えている人が英国で急増していることがわかりました。

 同紙によると、この世論調査は、ブレア首相がイラク戦争の口実にしたイラクの大量破壊兵器に関する機密情報について調査したバトラー委員会の報告後に行われたもの。「イラクへの軍事攻撃は正当化されるか」との問いに56%が「ノー」と回答しました。「イエス」は38%にとどまりました。同じ項目で「ノー」回答は四月48%、五月43%でした。

 バトラー委員会は十四日発表の報告で、イラクが大量破壊兵器を保有し配備可能とする情報には「深刻な欠陥」があると断定しました。ブレア首相は公表直後の国会審議で「大量破壊兵器はみつからないだろう」と認めながらも、「サダム・フセイン(元大統領)がいなくなって世界と中東地域はより安全になった」と、イラク戦争を正当化しようとしました。

 調査ではまた、「ブレア首相はイラク戦争でうそをついたか」との問いに過半数の55%が「イエス」と回答、「ノー」は37%にとどまりました。ブレア首相の個人的特徴として「ごう慢」とした人が首相就任後の一九九七年十月の21%から52%へと大幅に上昇。一方で「庶民のことを理解している」は同65%から37%へと減少しました。

 労働、保守両党の党首について「不満足」とする人は労働党で58%の高率となりました。保守党についても「党首に満足」とする人が35%に減少する一方で「そうでない」とする人が58%に上昇したことが明らかになりました。

 労働党支持率は前月比1ポイント増の35%、保守党の支持率は前月よりも1ポイント減少し30%でした。


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