2004年7月23日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党、民主党、社民党の野党三党国対委員長は二十二日、四十カ所の条文ミスが見つかった年金改悪法について、官報による訂正ではなく修正案の提出によって処理する対応をとるべきだと河野洋平衆院議長に申し入れました。日本共産党から穀田恵二国対委員長が参加しました。
野党三党は、前代未聞の膨大な修正を要するミスであり、修正しないと何百万人もの年金受給者に甚大な被害を及ぼす点でも、官報への正誤表掲載で済まされない重大問題だと指摘。修正案を出して国民の前で審議する必要があると強調しました。これまでの訂正は軽微な修正で全党が合意したものであり、それを破ればどんなミスでも成立してから直せばよしとするあしき前例を残すとのべ、修正案を出してやり直すべきだとのべました。同時にこうした重大ミスが出てきた背景には、もともとひどい悪法を国民にまともな説明もないまま押し通したことに根本的な問題があるとのべました。
河野議長は重大問題だと考えているとのべ、院の問題でもあるので話し合って合意点を見いだしてほしいとのべました。