2004年7月23日(金)「しんぶん赤旗」
衆院憲法調査会は二十二日の幹事懇談会で、今月末に開会予定の臨時国会で、自民、公明、民主が六月にまとめた改憲のための論点整理などを対象とする調査会を開くことを決めました。
懇談会では自民党の船田元幹事が、参院選挙前に論点整理や提言などを出した政党からその内容について発言し、調査会を行うことを提案。民主党、公明党もこれに賛成しました。
日本共産党の山口富男議員は、「改憲の流れに立つ三党の論点整理等を主題とするような調査は、日本国憲法について広範かつ総合的な調査を行うとする本調査会の目的を超えるものであり、反対だ」と表明。「これまでも民主党、自由党が憲法調査の報告等を出してきたが、調査会で取り上げたことは一度もない」と指摘し、憲法調査会で政党の改憲提案を調査対象とすることに道理がないとのべました。