2004年7月23日(金)「しんぶん赤旗」
【ワシントン=遠藤誠二】大リーグ、トロント・ブルージェイズのスラッガー(強打者)で日本のファンにもおなじみのカルロス・デルガド一塁手が、ブッシュ政権が始めたイラク戦争に反対する意味をこめて、静かな抗議行動を続けています。
二十一日付のニューヨーク・タイムズ紙によれば、デルガド選手は、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地ヤンキー・スタジアムなどで七回表に流される愛国歌「ゴッド・ブレス・アメリカ」(米国に神の祝福あれ)の演奏中は、グラウンドには出ず、ベンチにとどまっていると伝えています。
昨年のアメリカン・リーグの打点王で、「三冠王に最も近い男」といわれたデルガド選手はプエルトリコ出身。秋に日本で行われる日米交流戦でも活躍した経験を持ちます。若いころは、プエルトリコ・ビエケス島での米軍演習反対運動にも参加したことがあります。
「私は戦争賛成ではなく戦争反対、平和賛成の人です」―デルガド氏は同紙に断言しています。