日本共産党

2004年7月25日(日)「しんぶん赤旗」

憲法9条 世界に輝かせたい

「九条の会」が発足講演会


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「九条の会」の発足を記念して開かれた講演会=24日、東京・港区

 「憲法九条、いまこそ旬(しゅん)」――。憲法改悪の危険が迫るなか、「あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたい」と、日本の知性と良心を代表する九人の文化人が呼びかけ人となってつくった「九条の会」の発足記念講演会が二十四日、東京・港区のホテルで開かれました。入場整理券にキャンセル待ちも出るほどの盛況で、会場いっぱいに千人が集いました。

「感動。大切さ若い世代に」 参加者

 呼びかけ人の井上ひさしさん(作家)と三木睦子さん(三木武夫記念館館長)があいさつ。「最後の何人になろうとも、世界の不戦の誓いの結晶である九条を守り抜く決意」(井上さん)と熱い思いを語りました。

 続いて、呼びかけ人の大江健三郎さん(作家)、奥平康弘さん(憲法研究者)、小田実さん(作家)、加藤周一さん(評論家)、澤地久枝さん(ノンフィクション作家)、鶴見俊輔さん(評論家)が次々に登壇し、講演。「憲法と教育基本法が心から『希求』したものをもう一度とらえ直すことができるかどうか、私たちの肩にかかっている」(大江さん)「(日本の憲法は)一国の憲法の形をした世界平和宣言。これがもう一度輝くときがきた」(小田さん)「戦争に向かう流れをつくっているのは人間。それを人間は止めることができる」(澤地さん)と呼びかけました。

 講演会には、日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首、新社会党の矢田部理・元参院議員も参加し、参加者に紹介されました。

 「九条の会」事務局長の小森陽一東大教授が、年内に札幌、仙台、京都、大阪、福岡、沖縄で講演会を開催することを発表。同事務局員の渡辺治一橋大教授が今後の取り組みについて提案(別項)し、参加者は大きな拍手でこたえました。

 憲法九条のイラストが書かれたイエローのTシャツ姿で参加した東京・江東区の会社員、藤岡亜美さん(24)は「九条を守ろうと、いまの政治状況のなかで、みなさんが自分の内面のことを話してくれて、感動しました。九条の大切さを、同じ世代にもっと広げていきたい」と語っていました。


【三つの提案】

 (1)各地域・分野で九氏が呼びかけた「アピール」に賛同する会をつくる(2)ビデオやポスターなどを活用し、全国津々浦々に「九条の会」のメッセージを広げる(3)大小さまざまな集会、学習会を開催する。


「九条の会」ホームページ

 http://www.9-jo.jp/

「九条の会」事務局 電話・ファクス

 03(3221)5075


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