2004年7月27日(火)「しんぶん赤旗」
著名な九氏が呼びかけて発足した「九条の会」――。「『改憲』のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始める」と呼びかけた同会のアピールへの賛同者は、学者、文化人や女性、市民団体の代表など六百七十人を超えています。賛同署名も多数寄せられ、反響が大きく広がっています。
「九条の会」事務局(東京)には、エスペラント語の普及に努めるグループや演劇の鑑賞団体などからも賛同署名が届けられました。
京都では、「世界の平和を求める京都宗教者連絡会」が、「九条の会」アピールへの賛同と憲法改悪反対署名など護憲の活動への協力の呼びかけを発表。現在、府内六千の宗教法人へ向けて、呼びかけ文書の発送作業を急いでいます。
呼びかけ人には、有馬頼底(臨済宗相国寺派管長)、佐伯快勝(真言律宗宗務総長)、佐伯幸雄(京都キリスト教協議会会長)、佐原英一(日本キリスト教団京都教区総会議長)、宮城泰年(本山修験宗宗務総長)、森清範(北法相宗清水寺貫主)の各氏ら宗派を超えた二十人が名を連ねています。
京都市山科区の「テロも戦争もノー! 平和のためのネットワーク」では、より幅広い人々の参加を実現しながら“地域版九条の会”の結成と、アピールへの賛同を広げる対話に取り組むことにしています。
東京では都内十七の平和・民主団体が参加する「新ガイドライン・戦争法の発動を許さず、憲法九条を守る東京連絡会」が八月下旬、「会」とも連携しながら運動をどう発展させるのかを懇談します。
また、一人で「九条の会」の趣旨を広げる会をつくり、ホームページでアピールへの賛同を呼びかける人も現れました。これまでホームページには二千五百人がアクセスし、五十人余が賛同署名をしています。
二十四日、「九条の会」は発足記念講演会を開催。当日は、用意されたポスター(別項)五百枚があっという間に売りきれ、発行を予定している講演記録のブックレット、ビデオの注文も多数寄せられました。
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「九条の会」の発足と趣旨を多くの人に知ってもらおうと宣伝ポスターができました。(写真)
B3判大でカラー。「憲法9条、いまこそ旬(しゅん)」の文字と、それを囲むように、よびかけ人九氏を紹介しています。一枚百円で、申し込みは「会」事務局まで。〒101―0065東京都千代田区西神田二の五の七神田中央ビル303 電話・ファクス03(3221)5075