2004年7月27日(火)「しんぶん赤旗」
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「イラクへの自衛隊派兵は憲法に違反する」―近畿地方を中心に住む市民ら四百二人が二十六日、イラクへの自衛隊派兵の違憲の確認と差し止め、国に対して一人一万円の慰謝料を求めて、大阪地裁(大阪市北区)に提訴しました。これまでに北海道、東京、名古屋、大阪で同様の訴訟が起こされています。
訴えによると、自衛隊の活動は、武力行使を行っている米英などの占領軍と一体的なもので憲法九条が禁じている交戦権の行使に当たると主張。依然としてイラク全土が交戦状態にあることから、イラク特措法の前提をも欠いているなどとしています。
今回の提訴は、四月三十日の第一次(文化人など原告二十人)に続く、第二陣です。
提訴のあと、同市内で集会を開いた約四十人の原告らは、「京都でピースウオークに参加してビラをもらい、法に訴える方法があることを知り、機会が得られて喜んでいます。負けることが許されない裁判だと思っています」「アジアを侵略した日本の過ちを繰りかえしたくない。私は二度と加害者になりたくない」「裁判が好きなわけではないが、日本人の人質の『自己責任』論が出たときに、これはもう他人ごとではないと思い、怒り心頭で、覚悟を決めました」などと裁判への思いを語りました。