日本共産党

2004年7月27日(火)「しんぶん赤旗」

イラク戦争

国際司法裁で裁け

英40議員、国連総長に書簡


 【ロンドン=西尾正哉】英国でブレア政権与党の労働党議員を含む四十人の下院議員が連名で、イラク戦争の合法性について国際司法裁判所が勧告的意見を出すように求め、二十日、アナン国連事務総長に書簡を送りました。英紙デーリー・ミラー二十六日付が明らかにしました。

 書簡は「英米両国はイラクの大量破壊兵器に関する機密情報の報告書を基に戦争を正当化したが、これらの報告書は根拠がないことが明らかになった」と批判。その上で「われわれはこの戦争に関する勧告的意見を期待する。イラクの国民、国土が被った損害、先制攻撃の合法性に関する将来の明瞭なガイドラインにも言及してほしい」とのべました。書簡をまとめた労働党のシンプソン議員は「多くの人が戦争の合法性について懸念しており、解明が必要だ」とのべています。

 国際司法裁は国連の司法機関。国連総会と安全保障理事会は国際的な法律問題について国際司法裁に勧告的意見を求めることができます。勧告的意見に強制力はありませんが、司法機関の判断として大きな影響力を持ちます。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp