2004年7月28日(水)「しんぶん赤旗」
|
参院沖縄選挙区で革新共同候補が勝利し、宜野湾市長が対米交渉を行うなど、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の無条件撤去を求める県民世論が高まるなか、名護市辺野古沖への新基地建設に伴うボーリング調査に反対する住民らの座り込みが、二十七日で百日を迎えました。
住民が座り込みを続ける辺野古漁港近くでは同日夜、基地の県内移設に反対する県民会議が「基地建設阻止座り込み百日集会」を開き、六百人を超える参加者が「国、県が新基地建設を断念するまで、世論とたたかいを広げ抜こう」と決意を固め合いました。
名護市のヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は、「辺野古のおじい、おばあたちの八年間のたたかいを基盤に座り込みを続けて、このすばらしい海を子や孫に引き継ぎたいという熱い思いで新基地建設をやめさせよう」と強調。「命を守る会」の金城祐治代表は、「子や孫たちに沖縄の戦前の悲しみを二度と繰り返させないことを、みんなで誓い合おう」と力を込めました。
日本共産党を代表してあいさつした嘉陽宗儀県議は、「正義は、辺野古の美しい海を守る私たちの側にあることははっきりとしています。私たちの座り込み行動は県民・国民世論を動かしています。一人でも多くの県民が座り込みに参加し、新基地建設を許さないたたかいを広げよう」とよびかけました。
♪ジュゴンが棲んでる海に基地はいらない♪ 二十七日夜、沖縄県名護市辺野古への米海兵隊普天間代替新基地建設に反対する市民が、地元辺野古住民に呼応し、東京都新宿区の防衛庁前で抗議行動をしました。
太鼓や三線(さんしん)を奏でながら、「沖縄に行けないぶん、東京で抗議したい」と防衛庁職員に抗議文を手渡しました。音楽家の男性(55)は「辺野古では、海を守れとおじい、おばあが命懸けで座り込んでいる。ボーリング調査を、一日でも早く白紙撤回してほしい」と訴えました。