2004年7月29日(木)「しんぶん赤旗」
全労連(全国労働組合総連合)は二十八日、第二十一回定期大会を東京・江東区で開きました。三日間の日程です。
今秋結成十五周年を迎え、節目となる大会は、「まもろう 雇用・くらし・いのち、ひろげよう 憲法改悪阻止の共同、かちとろう 全労連運動と組織の飛躍」をスローガンに掲げています。八時間労働制を崩すホワイトカラーへの規制除外の動きやパートなど不安定雇用労働者の増加、リストラ・賃下げと労働者・国民の怒りが広がるもとで、政府・財界の攻撃と真正面から対決し、くらしと平和を守る共同を草の根から広げてきた全労連の運動方向に大きな注目が集まっています。
あいさつに立った熊谷金道議長は、参院選結果にふれ、憲法改悪と消費税増税を競い合う自民・民主の「二大政党」の危険性を指摘。当面の最重点課題として、「憲法改悪阻止を日本の戦後史をかけた政治戦」と位置づけ、「組織の総力をあげた運動を全国津々浦々から展開していきたい」とよびかけました。
要求実現の展望を切り開くにふさわしい組織拡大に本格的にとりくむことを強調。十二人の「専任オルグ(組織者)」を配置し、切実さを増す要求をくみあげ、展望を切り開くにふさわしい組織拡大を職場、地域で共同作業として前進させようとのべました。
日本共産党の市田忠義書記局長ら各界代表が来賓あいさつ。市田氏は、全労連が果たしてきた役割について、労働組合の原点を堅持して労働者の要求実現に奮闘するとともに、国民的利益の擁護へ〇四春闘で年金改悪反対の全国統一ストライキに立ちあがり、平和と民主主義を守ってきたことを評価。「いま全労連の存在と活動がますます輝きを増している」とのべ、激励しました。