2004年7月30日(金)「しんぶん赤旗」
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プロ野球の巨人選手会が二十九日、東京ドーム前で「ファン不在で進む急速な球団合併、一リーグ制への動きに反対する」などと訴える署名行動に取り組みました。巨人は、渡辺恒雄オーナーが球団合併や一リーグ制へ主導的な立場にあり、「大衆迎合はやめたほうがいい」などと署名行動に圧力をかける発言をしていました。
署名活動には、高橋由伸・選手会会長、上原浩治・同副会長をはじめ、今季加入した小久保裕紀、ローズ両選手ら、主力を先頭に一軍選手のほとんどが参加。むし暑さの中、汗だくになりながら訴えました。
約三十分間で集まった署名は六百七十二人分。何重にも取り囲んだファンから「選手会、頑張れ」「負けるな」などの大きな声援がとびました。
埼玉県熊谷市からきた巨人ファンの赤坂知美さん(18)は「(選手は)勇気がいったと思う。でも、えらい人だけで決めているのがおかしい。ファンは選手会しか頼るところがないし、頑張ってほしい」と語りました。