2004年7月30日(金)「しんぶん赤旗」
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全国の開業医師・歯科医師十万人で構成する全国保険医団体連合会(保団連)は二十九日、二〇〇五年度社会保障予算の抜本拡充を求めて、政府と野党政策担当者、各党議員に要請行動をしました。日本共産党は小池晃参院議員・党政策委員長が応対。室生昇会長ら役員の要請をうけ、懇談しました。
要請内容は(1)来年度の社会保障予算の抜本的な拡充(2)患者負担を軽減するための予算措置(3)年金「改革」法を白紙に戻し、国民が安心できる年金制度をつくる(4)上記(2)(3)実現のための野党共同―などです。
懇談では、前日に財務相と厚労相が来年度予算の概算要求基準で、社会保障関係費自然増を二千二百億円圧縮すると合意したことが話題に。小池議員は「介護でも医療でも、当然必要な自然増の予算を削減するなんて絶対に許されません。予算の拡充を求めて、ともにがんばりましょう」と述べました。
財務省への要請には日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が同席しました。社会保障予算の圧縮問題で、佐々木議員は「財政赤字というが、問題は命を削るのか、ムダを削るのかということだ。政府は切実な要請に応えるべきだ」と、山本有二財務副大臣に迫りました。
日本共産党の国会議員への要請では、高橋千鶴子衆院議員が岩手と青森両県保険医協会から、小林美恵子参院議員が大阪府保険医協会からそれぞれ訪問をうけました。
両議員は、地元での医療をめぐる情勢や運動などについて要請参加者と意見交換し、激励しました。