2004年7月31日(土)「しんぶん赤旗」
民主党の岡田克也代表は二十九日(日本時間三十日)、訪米先のワシントンで講演し、同党の外交政策にかかわって「憲法を改正して国連安保理の明確な決議がある場合に、日本の海外における武力行使を可能にし、世界の平和維持に日本も積極的に貢献すべきだ」と述べ、憲法改悪によって武力行使に公然と道をひらく立場を表明しました。
講演は「新しい日本と21世紀の日米関係」と題して行われ、このなかで岡田氏は、「集団的自衛権の行使を広く認め、自衛隊が米軍との共同した軍事力行使を世界中で行えるようにすべきとの意見には反対だ」としながらも、「従来の野党のような護憲論者ではない」と強調。改憲して国連決議があれば武力行使も可能との立場を表明したものです。
外交政策の基本姿勢について「日米同盟を維持し、さらに発展させていくことは日米にとって極めて重要」であり、「アジア太平洋地域の安定と発展にとって、深い信頼関係に基づく日米同盟はなくてはならない存在」と強調。日米同盟をより強固なものにする立場を示しました。
また、米国の単独行動主義には「懸念」を表明したものの、「米国の軍事力なくして世界の平和が維持できない」と表明。
イラクへの自衛隊派兵についても、治安状況の安定や憲法との関係がクリアされれば「自衛隊を派遣しPKO的な役割を果たさせる」ことも選択肢だと述べました。