2004年8月2日(月)「しんぶん赤旗」
安保条約廃棄・岩国基地撤去山口県実行委員会(吉岡光則代表)は一日、岩国市内で米海軍厚木基地(神奈川県)所属艦載機の米海兵隊岩国基地(山口県)への移転、夜間離着陸訓練(NLP)を許さない岩国集会を開きました。平和行進の通し行進者も含め約百人が参加しました。
七月十五日に日米両国の審議官級協議がおこなわれ提示されたなかに、厚木基地所属の空母艦載機部隊を岩国基地に移転、NLPも実施することが報道されました。
その後、二十六日に米政府から在米日本大使館を通じ、在日米軍の移転先自治体の反発が強いことなどを理由に「これまでの提示を白紙に戻し、改めて日本側と協議したい」と伝えてきたことが明らかとなりましたが、米側が完全に断念したかどうかは明白ではありません。
吉岡代表は、「部隊の移転は、岩国基地を出撃基地として機能強化することだ。県知事も岩国市長も移転反対とは言明していない。反対運動をこの岩国から広げていこう」とあいさつしました。
久米慶典県平和委員会筆頭代表理事は、「艦載機部隊の移転について、アメリカ側から白紙に戻すと言われたが、火だねは消えていない。硫黄島に代わるNLP基地をどこにするか決められていないからだ。瀬戸内が軍事基地化されようとしている。絶対に許すわけにはいかない」と強調しました。