2004年8月4日(水)「しんぶん赤旗」
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幅広い市民でつくる「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」は三日、国会内で教育基本法の改悪に反対する院内集会を開催。約百人が参加しました。改悪反対の日本共産党、社民党のほか、民主党議員らも出席し、改悪阻止に向けて決意表明しました。
教育基本法をめぐっては、六月に自民・公明両党が検討会の「中間報告」として改悪案を発表。また、自民・民主両党の有志でつくる「改正促進委員会」も「新教育基本法大綱」を発表し、改悪をめざす動きが活発化しています。
同全国連絡会は大内裕和・松山大助教授、小森陽一、高橋哲哉・両東京大教授、三宅晶子・千葉大教授が呼びかけ人となって結成され、改悪阻止に向けて運動しています。
院内集会では大内氏が自民・公明の「中間報告」について報告。行政の不当な介入を否定した「教育は不当な支配に服することなく」という条文が、「教育行政は不当な支配に服することなく」と変えられ、国家・行政がフリーハンドで教育内容に介入できるようになると指摘。教育の機会均等も骨抜きにされ、競争と統制が結びついて、「愛国心」を競争させる教育になってしまうとのべました。
三宅氏は「真理と平和を希求する国民の声が聞こえる現行法が、為政者が国民に対して規範を示し、要求を突きつけるものに変えられようとしている」と批判しました。
日本共産党からは石井郁子、山口富男、吉井英勝の各衆院議員、小林みえこ参院議員が出席。力を合わせて改悪案の上程を阻止しましょうと訴えました。