2004年8月5日(木)「しんぶん赤旗」
私鉄総連(連合加盟)の山野俊次委員長は四日、岐阜県高山市で開幕した第七十一回定期大会のあいさつで、自民・公明与党と民主党が競い合う憲法改悪を阻止するために、労働組合が先頭に立ってたたかうようよびかけました。
山野氏は、私鉄総連が結成された一九四七年に憲法も施行されたが、参院選結果を見ると、改憲の動きが一気に加速する危ぐを強く感じると指摘。国会では改正反対勢力は劣勢だが、これをばん回するのは大衆行動を通じた国民世論の喚起以外にないとのべました。
さらに、労働組合が自らの労働条件を維持・改善する任務とともに、社会のしくみを正すことも果たすべき重要な役割だとして、「いまこそ労働組合が社会変革の先頭に立つ気概を持とう」と強調しました。
運動方針案は、平和憲法の理念に立ちかえり、自衛隊の即時撤退とイラク占領政策中止を求める運動をすすめていくとともに、改憲の動きを許さないとりくみを強めるとしています。