日本共産党

2004年8月7日(土)「しんぶん赤旗」

靖国参拝中止、合祀取消せ

韓国32国会議員の署名添え

「在韓軍人軍属裁判」原告申入れ


 戦前、日本軍に徴兵・徴用された韓国人元軍人軍属の遺族らが日本政府を相手取り謝罪と補償などを求めている「在韓軍人軍属裁判」の原告の一人、李熙子(イ・ヒジャ)さん(61)=太平洋戦争被害者補償推進協議会共同代表=が来日し、六日、韓国の与野党国会議員三十二人が応じた「小泉首相の靖国神社参拝中止と朝鮮人合祀(ごうし)取り消しを求める」署名を小泉首相、靖国神社に提出しました。こうした署名を集めることも提出も初めてのことといいます。

 李さんの父、李思〓(イ・サヒョン)さんは、李さんが生後十三カ月だったとき、日本陸軍軍属として徴用され、一九四五年六月十一日、中国で戦病死しました。

 ところが、日本政府からいっさい戦死通知がないうえ、創氏改名された「李原思蓮」の名前で一方的に靖国神社に合祀されていたことがその後判明。二〇〇一年六月、合祀取り消しなどを求めて東京地裁に提訴しています。

 同日午後、国会内で会見した李さんは、戦後、生死もわからないまま母親が再婚したことにふれ、「家族が日本によって破壊され、私の人生もけわしい道を歩まねばならなかった」と証言。靖国合祀について「生きているときに(日本の)植民地支配を受けた。なぜ死んでまで、支配を受けないといけないのか」とのべました。

 韓国国会議員の署名は国会休会中のわずか二日で集めたもので、拒否する議員はなく、国会が始まる九月をめどに全議員から集める意向です。



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