2004年8月8日(日)「しんぶん赤旗」
日本共産党の赤嶺政賢議員は四日の衆院外務委員会で、日米間の協議が進んでいる在日米軍の再編問題で質問しました。
赤嶺氏は、米陸軍第一軍団司令部(ワシントン州)の座間基地(神奈川県)への移転報道や、米側が「日本と韓国の司令部強化を展望している」といった考えを明言していることについて事実関係をただしました。
海老原紳北米局長は、「国民への説明責任の必要性は感じている」としつつ、「現在は米側との自由な意見交換の段階であり、具体的な提案は何もない」とのべるにとどまりました。
赤嶺氏は、「米軍基地所在地では不安が高まっている。政府の姿勢をまったく示さないのはまちがっている」と強く批判しました。
沖縄県名護市沖への新基地建設がねらわれている問題で赤嶺氏は、環境影響調査の方法書に、新基地の利用を予定している航空機の機種などに一切ふれていないことを指摘。「機種や運用時間、飛行経路によって航空機騒音がまったく異なる」とのべ、具体的な情報を住民に開示しないまま調査を強行しようとする政府の姿勢を批判しました。