日本共産党

2004年8月14日(土)「しんぶん赤旗」

イラクへの自衛隊派兵の経費は?


 〈問い〉 イラクへの自衛隊派兵の経費は? 米軍のイラク戦費も合わせて教えてください。(愛知・一読者)

 〈答え〉 イラクへの自衛隊派兵の経費は、03年度に、派遣準備・活動経費として268億円の予備費の支出を決め、04年度は「防衛関係費」から135億円を計上しています。

 内容は、サマワで給水活動を行うための浄水セットやC130の整備用プレハブの購入費・機体整備費、車両やテントなどの諸器材に防暑・防じん・防弾措置を施すための改修経費、語学教育などの教育訓練費、通信維持費、隊員への手当(東ティモールの国際平和協力手当の二倍にあたる最高日額2万4000円)など。

 また、文民(イラク復興支援職員)の経費として、医療チームの派遣や発電機の設置、給水設備建設などを想定し、13億円を内閣府に計上しています。

 資金面での協力としては、昨年10月にマドリードで開催された復興支援国会合で、(1)当面の支援として総額15億ドルの無償資金協力を、(2)中長期的な支援として円借款を基本とした35億ドルまでの支援を表明。(1)については03年度補正予算で1188億円を計上し、残りは03、04年度本予算の無償資金協力の増額により手当てしています(外務省予算)。

 米国がイラク戦争に費やす戦費は、開戦準備からブッシュ大統領が「主要な戦闘終結」を宣言した昨年5月1日までで480億ドル。その後5月以降は、食料など兵たん費用を中心に月平均39億ドルを見積もっていると伝えられています(「読売」03年7月16日付)。最近も、米国防総省のザクハイム次官(財務担当)が、月37億ドル(約3900億円)程度がかかっているという発言が報道されています(「毎日」04年4月6日付)。インターネット上ではリアルタイムで戦費の累計を換算表示するサイト(http://costofwar.com)もあり、そこでは1274億ドルを超えています(13日正午現在)。(

〔2004・8・14(土)〕


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