日本共産党

2004年8月15日(日)「しんぶん赤旗」

03年度 日米共同演習のべ376日超

米軍の空中給油受けて アラスカへ戦闘機遠征


 米軍と自衛隊が二〇〇三年度に行った日米共同演習は計百二十回、のべ日数で三百七十六日以上に達することが分かりました。本紙の情報公開請求に対し、防衛庁が明らかにしました。〇二年度比で三回・十日間の増。内容面では、海外での共同作戦の本格化をにらんだ日米両軍の一体化がいっそう進んでいます。

 最大の特徴は、米空軍がアラスカで主催した多国間演習「コープサンダー」(〇三年五―六月)に、航空自衛隊のF15戦闘機六機とE767早期警戒管制機(AWACS)一機が初めて参加したことです。

 空自のF15戦闘機は、米軍のKC135空中給油機から空中給油を受けて日本―アラスカ間を往復しました。空中給油機の支援を受け、空自の戦闘機が海外遠征したのも初めてでした。

 〇二年度に引き続き、陸上自衛隊と米陸軍がハワイで市街地戦闘訓練を実施。〇三年に本紙の情報公開請求で明らかになった弾道ミサイル対処の「早期警戒情報等対処訓練」や、米軍のアジアへの介入戦争(周辺事態)想定の「統合情報訓練」も行われていました。

 演習回数が増えているのは、海上自衛隊と米海軍による共同演習の九割を占める小規模基礎訓練(〇二年度比で四回増の六十四回)。海自の内部文書は「日頃交流機会のない部隊との訓練も短期間の調整により、整斉(せいせい)かつ円滑に実施できたことは、日米共同運用態勢が定着した証左」と、共同作戦態勢の強化を誇っています。



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