2004年8月16日(月)「しんぶん赤旗」
【カイロ=小泉大介】イラクの中南部ナジャフで十五日、前日の停戦交渉決裂をうけ米軍がイスラム教シーア派指導者サドル師支持民兵の壊滅作戦を再開しました。
首都バグダッドでは同日、イラク国民大会議(暫定政府の監督機関である諮問評議会を選出)が開会しましたが、ナジャフ攻撃に抗議する退席者が続出。会場周辺では爆発も相次ぎ、実質的な占領状態のつづくイラクの軍事、政治情勢は重大な事態に直面しています。
自衛隊が駐留するイラク南部サマワ近郊のルメイサ市では十四日深夜、オランダ軍車両がサマワの基地に戻る途中に武装勢力の襲撃を受け、兵士一人が死亡、五人が重傷、一人が軽傷を負いました。サマワ周辺に駐留するオランダ兵の死亡は五月に続き二件目です。