日本共産党

2004年8月21日(土)「しんぶん赤旗」

ヘリ事故の在沖米海兵隊

イラクへ展開命令

わずか一週間で飛行を再開

外務省にも連絡


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住民の声を無視して再開されたヘリコプターの飛行訓練。普天間基地から離陸するCH−46。下は普天間第二小学校の校舎=20日、沖縄・宜野湾市

 在沖縄米海兵隊は二十日、沖縄に駐留している約二千二百人の第三一海兵遠征隊(31MEU)に「イラクの自由作戦」(イラク占領作戦)への展開命令が出たと発表しました。出発期日や展開期間は明らかにされていません。同海兵隊は同日午前、CH53D輸送ヘリコプターの墜落事故(十三日)後中止していたヘリコプターの飛行を再開しました。事故からわずか一週間でのあわただしい動きの背景には、今回の展開命令があります。

 米軍普天間基地のある宜野湾市によると、同日午後七時までに同基地からUH1N五機、AH1J四機、CH46E十二機のヘリが離陸。勝連町のホワイトビーチ沖に停泊中の輸送船に着艦したとみられます。

 米海兵隊は墜落事故後、所属するヘリについて、事故機と同型機は原因が明らかになるまで飛行させないとする一方、他機種は点検の結果、運用可能なものは飛行を再開するとしていました。

 外務省には十九日夕、在日米大使館から連絡が入り、米軍普天間基地にあるヘリのうち、事故機以外の機種が点検の結果、運用可能となったとして、近々、イラクに派兵される旨が伝えられていました。

 沖縄からはすでに約三千人の海兵隊員がイラクに展開。今回の派遣で約一万六千人の在沖縄海兵隊員の三分の一が派兵されることになります。



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