2004年8月21日(土)「しんぶん赤旗」
横浜市の「みなとみらい」臨海開発地域・臨港パークにエンジントラブルで不時着した米空軍ヘリは、まる一日以上たった二十日も離陸できず、船で輸送されました。子どもたちや市民の憩いの場所となっている、隣接の水辺の公園にきていた一般の人たちからは「アメリカは早くかえれ」という声もあがり、不安そうに眺めていました。
同日午前十時ごろから、米海兵隊のワゴン車でかけつけた整備兵二人による修理作業がおこなわれました。午後一時すぎには、パイロットらをのせた別の米空軍ヘリコプター一機が不時着現場に到着し、試験運転が二回実施されましたが、地上一、二メートル程度上がったところでふらつき着陸。試験が中断されました。
米軍ヘリコプターが十九日、神奈川県横浜市の、みなとみらい暫定ヘリポートに不時着した問題で、横浜港にある米軍基地、横浜ノース・ドックの返還を求めて活動している「横浜ノースドック基地問題懇談会」などは二十日、中田宏・横浜市長に対して、米軍と政府に抗議し、飛行の中止と市内米軍基地の無条件早期全面返還を求める要請書を提出しました。
提出したのは、同懇談会と横浜港湾労協、横浜市従業員労組、横浜労連、横浜平和委員会。要請書は「今回の事故は、観光にも利用されるみなとみらい地区のヘリポートに、事前に何の連絡もなく不時着した」もので、横浜でかつて発生した米軍機墜落事故のような「惨事につながる危険性」があったと指摘し、抗議しています。
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