2004年8月22日(日)「しんぶん赤旗」
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米海軍のジョン・C・ステニス空母攻撃群を構成する、原子力空母ジョン・C・ステニス(満載排水量一〇二、〇〇〇トン)とミサイル駆逐艦ハワード、高速戦闘支援艦レイニアが二十一日、長崎県佐世保港に相次いで入港しました。
米原子力空母の佐世保寄港は四隻目。このほか、同攻撃群のミサイル巡洋艦レイクシャンプレーンが神奈川県の横須賀基地に、フリゲート艦フォードが東京に分散寄港しています。
午前八時二十分、戦闘機を満載した長さ約三百三十メートルの灰色の巨艦が港口に姿を見せると、朝から抗議行動のために岸壁に集まった人々からは、「佐世保と日本を軍事侵略にまきこむな」と怒りの声があがりました。
同日午後、佐世保市内で開かれた集会とデモ行進には、県内各地から約百五十人が駆けつけました。集会に参加した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「在日米軍基地の役割はいまや日米同盟の範囲に収まらない。(寄港は)世界的規模の侵略のため、日本の基地を出撃拠点基地として再編する許せないもの」と指摘しました。
ステニス戦闘群のワルシュ司令官は艦上での会見で、今回の寄港は世界規模の演習「サマーパルス04」終了後の寄港であり、海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」など三隻との演習(十九―二十六日)と並行していることを明らかにしました。ステニスは二十五日に出港し、「西太平洋に滞在する」(ワルシュ司令官)予定です。