日本共産党

2004年8月24日(火)「しんぶん赤旗」

米軍ヘリ墜落

黒焦げ壁保存検討

沖縄国際大 「記憶に残したい」


 沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学に米軍ヘリコプターが墜落した事故で、現場の校舎壁面を「モニュメント」として保存しようという声が上がっています。教授会などで意見が出ており、大学側も「歴史の記憶として残した方がいい」と保存に前向きです。

 対象となっているのは、ヘリが接触、炎上した大学1号館の南側外壁。三階から一階部分にかけて真っ黒く焼け焦げた痕跡や、えぐり取られたコンクリートの屋上ひさし部分が「衝撃の大きさ」を物語っています。

 学内では「壁を保存したまま、1号館を改築し、市民公園として開放する」「壁を切り離し、普天間飛行場の返還跡地にモニュメントを建てる」など、既に具体的な意見も出ているといいます。

 ただ、精神的ショックを受けた学生や周辺住民の心理面にも配慮しなければならず、大学側は「教職員らから意見を集約している最中で、保存は今後の検討課題」としています。

 事故後、同大には卒業生から見舞金などが寄せられており、関係者は「理事会で正式決定されれば、保存のためにカンパを活用させていただくかもしれない」と話しています。



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