2004年8月27日(金)「しんぶん赤旗」
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「多くの市民は今も米軍機墜落の恐怖に眠れない夜を過ごしている。普天間基地の即時無条件返還へ団結して頑張ろう」。米海兵隊大型ヘリが沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学に墜落した事故に抗議する緊急国会集会が二十六日午後、同県選出の野党国会議員六氏の呼びかけで開かれました。
衆院第二議員会館内の会場には多くの人が続々とつめかけ、たちまちいっぱいに。急きょ用意された別室にも入りきれず、参加者は四百人に膨れ上がりました。墜落事故への日米両政府の責任を厳しく糾弾し、普天間基地の一日も早い閉鎖、即時無条件撤去に向けての日米交渉の開始などを求めるアピールを大きな拍手で採択しました。
集会では、呼びかけ人である日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、社民党の照屋寛徳、東門美津子各衆院議員と大田昌秀参院議員、無所属の糸数慶子、民主党の喜納昌吉各参院議員がそれぞれ発言。赤嶺氏は「普天間基地を米軍が安全に配慮して使うといくら言っても、世界一危険な基地であることは変わらない。直ちに閉鎖する以外にない」と訴えました。
宜野湾市職労の大城紀夫委員長が、事故現場周辺を米軍が立ち入り禁止にした横暴勝手と、それに抗議もしない日本政府の態度などを生々しく告発・批判。普天間基地早期返還を求め、九月五日に沖縄国際大学構内で開かれる市民大会への多くの参加を呼びかけました。会場から安保破棄中央実行委員会の西川征矢事務局長が発言し、全国的に運動を広げていく決意を表明しました。
伊波洋一宜野湾市長、渡久地朝明沖縄国際大学学長からメッセージが寄せられ、「まず何よりも求めていることは、普天間基地を使用するすべての航空機の恒久的な飛行停止」(渡久地学長)との訴えに大きな共感の拍手が起こりました。
日本共産党からは赤嶺氏のほか、穀田恵二国対委員長ら四人の国会議員が参加しました。