日本共産党

2004年8月27日(金)「しんぶん赤旗」

シスタニ師 ナジャフ入り

戦闘終結へサドル師側と協議

外国軍撤退など求める


 イラクからの報道によると、同国のシーア派最高権威シスタニ師は二十六日、シーア派指導者サドル師支持の民兵を米軍が包囲・攻撃し多数の犠牲者がでている中部のナジャフに到着しました。同師は直ちに代表を派遣し、戦闘終結に向けサドル師側代表と協議を開始しました。

 ナジャフには、シスタニ師の呼びかけを受け、数万人の支持者も終結しつつありますが、シスタニ師は、混乱を避けるため、ナジャフ市外にとどまるよう指示しています。ナジャフへの支持者の集結は、サドル師も訴えていました。

 シスタニ師は二十五日、「危機が解決するまでナジャフにとどまる」と述べ、戦闘を終わらせるため、支持者にナジャフに集まるよう呼びかけました。同師は二十五日、心臓病の治療のため訪れていたロンドンから急きょ帰国、バスラからナジャフに向かっていました。

 シスタニ師は、(1)ナジャフからの外国軍の撤退(2)サドル派民兵の武装解除(3)治安管理をイラク警察が担うこと―などを求めています。

 イラク暫定政府のアラウィ首相は二十六日、シスタニ師の停戦交渉を側面支援するため、二十六日午後三時(日本時間同八時)から二十四時間の停戦に入ったことを明らかにしました。

 米軍によるイラクの実質的な占領継続を非難するサドル師を支持する民兵約六百人は、ナジャフのアリ廟(びょう)に立てこもり抵抗。これを、米軍が包囲・攻撃し、今月五日から本格的な衝突に発展しました。包囲をアリ廟から約二十メートルの地点まで狭めた米軍は二十六日も、AC130攻撃機などを投入してアリ廟周辺に激しい攻撃を加えました。



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