2004年8月29日(日)「しんぶん赤旗」
在日本大韓民国青年会中央本部は二十七日、東京都教育委員会が都立白鴎高校付属中学校で「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書の採択を強行した問題で、清水司都教委委員長に対する公開質問状を出しました。
同会のチョウ壽隆(チョウ・スユン)会長らが都庁を訪れ、桐山靖彦都教委教育情報課長に公開質問状を手渡しました。
公開質問状は「つくる会」の教科書が、二〇〇一年の採択でも「日本の植民地支配と侵略の歴史を美化」する内容に内外の「大きな反対の声」があがった「史実の改ざんを目指した教科書」だと強調。その教科書を都教委が「あえて採択」したことに「強い憤り」を表明しています。
そのうえで、「ともにこの地で生活する市民の一人」として、「『平和と人権』の視点で歴史の反省と教訓の上にたち」「友好と親善がさらに進展していくことを心から望む」と指摘。(1)都教委の教科書採択の基準(2)扶桑社の教科書をあえて採択した理由(3)日本の加害の歴史を都教委としてどのように考えているのか――を九月十日までに回答するよう求めています。