日本共産党

2004年8月30日(月)「しんぶん赤旗」

イラク

停戦はナジャフのみ

各地で米軍との衝突続く


 イラクのイスラム教シーア派の最高権威シスタニ師の仲介で成立した停戦合意によるサドル師派のイマム・アリ廟(びょう)明け渡しから二日たった二十八日、ナジャフでは戦闘はやみましたが、イラク各地では米軍の爆撃や武装勢力の攻撃が続いています。

 現地からの報道によると、首都バグダッド北東部のイラク・オリンピック委員会の建物付近に同日、三発の迫撃弾が撃ち込まれ、イラク人二人が死亡、六人が負傷しました。またバグダッド北東部のサドルシティーで米軍とサドル師支持民兵マハディ軍が衝突し、イラク人七人が死亡、九十人が負傷しました。

 中部ファルージャでは、米軍の爆撃で少なくとも四つの家屋が破壊され、イラク人一人が死亡、十三人が負傷しました。

 バグダッド北方のバクバでは、二台の小型バスに乗った武装勢力が検問所で発砲。イラク人警察官六人が死亡、十人が負傷しました。バクバはスンニ派の抵抗運動の拠点とされています。

 イラク暫定政府のダオウド国務相ら閣僚五人は同日、ナジャフを訪問、アリ廟などを視察。シスタニ師と二十分にわたって会談し、ナジャフ再建、水道、電気、下水、病院サービスなどの回復についての政府の計画について協議しました。



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