2004年8月31日(火)「しんぶん赤旗」
【ニューヨーク=遠藤誠二】イラク戦争・占領反対とブッシュ共和党政権の継続阻止を掲げ、平和を求める人たち約五十万人(主催者発表)が二十九日、共和党大会が開催されるニューヨーク市に集結し、デモを繰り広げました。
デモは、米最大規模の反戦連合体「平和と正義のための連合」(UFPJ)が主催しました。ニューヨーク市・州、米北東部やその他の州から多数が参加。イラク開戦前の二〇〇三年冬に行われた五十万人集会以来の規模となりました。イラク戦争に反対しブッシュ再選を阻止したい国民の意思の強さが示されました。
ニューヨーク市中心部・マンハッタン島の最大の公園であるセントラルパークでの集会開催が許可されなかったことから、デモ隊はマンハッタン地区南部を出発後、北上し、共和党大会会場のマディソン・スクエア・ガーデン前で折り返し、同地区南部のユニオンスクエアに至る数キロを練り歩きました。
参加者は、「平和に勝利を」「ブッシュを負かし米国を救おう」「くたばれウソつきブッシュ」と書かれたプラカードを持ち、多くの市民に「ダンプ・ブッシュ」(ブッシュ政権を捨てろ)「米軍はイラクから即時撤退せよ」と訴えました。
話題のドキュメンタリー映画「華氏911」の監督、マイケル・ムーア氏もデモに参加。「われわれは多数派だ。多数派はこの戦争に反対し、現政権には投票しない」と語り、参加者を激励しました。
この日、デモはニューヨーク以外の全米各地でも取り組まれました。