日本共産党

2004年9月9日(木)「しんぶん赤旗」

海兵隊が100人を殺害

米軍、ファルージャ攻撃

住民多数が郊外に避難


 【カイロ=小泉大介】イラク多国籍軍を主導する米軍は七日夜、首都バグダッド西方約五十キロのファルージャを大規模空爆し、攻撃の中心部隊である海兵隊は同地の武装勢力百人を殺害したと発表しました。米軍は八日午前にも同地にたいする空爆を実施しイラク人六人が死亡、二十三人が負傷するなど、ファルージャをめぐる情勢は、今年四月に米軍が約七百人の同地住民を虐殺して以来の重大事態となっています。

 七日のファルージャ攻撃は戦車と戦闘機を動員した激しいもので、東部の工業地帯から巨大な煙が上がるのが目撃されました。米軍は「最大百人に上る相当数の敵の戦士を殺害した」と声明しました。しかし、現地からの報道によると、八歳の少年と六十五歳の老人も死亡し、少なくとも住民十五人が負傷するなど、民間人の犠牲者も拡大しており、同地住民の多数が、郊外への避難を開始したとされます。

 アラブ首長国連邦の衛星テレビ・アルアラビアは八日、「米軍が爆撃したのはテロリストの隠れ家などではなく、ただの自動車修理工場だ。無実の住民を狙った米軍の無差別の攻撃で、住民の心は張り裂けそうになっている」と伝えました。



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