2004年9月16日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は十五日、国会内で記者会見し、パウエル米国務長官が「イラクの大量破壊兵器は、将来にわたって発見不可能」と述べたことについて、イラク戦争の大義の問題で「当事者みずからがことの真相に決着をつけた発言だ。イラク戦争を支持し、自衛隊をイラクに派兵した小泉首相の責任がきびしく問われる」と批判しました。
志位氏は、国会論戦で小泉首相が「(大量破壊兵器は)いずれ見つかる」と繰り返してきたことを振り返り、「この期に及んで強弁はできない」「イラク戦争支持の大義としてきた根拠が大本から崩れた。首相は国連で演説するというが、侵略戦争支持の誤りをはっきり認め、世界に対してみずからの不明を恥じ、わびるべきだ」と述べました。
また、自衛隊のイラク派兵についても、「派兵の大前提が崩れた。日本共産党は速やかな撤兵を要求するが、この派兵をつづけていいのか、大本から見直すべきだ」と述べ、首相に真剣な検討を求めました。