2004年9月18日(土)「しんぶん赤旗」
「憲法改悪反対、九条守れの壮大な運動を起こそう」―全国革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)は十七日、静岡県伊東市内で第二十四回総会を開き、都道府県、各階層、団体から三百五十人が参加しました。総会冒頭に日本共産党の不破哲三議長が、さきに中国で開かれた第三回アジア政党国際会議についての報告をかねて発言しました。
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運動方針を提起した栗原透代表世話人は、昨年九月に全国革新懇が憲法改悪反対の一点での国民的共同をよびかけ、世論と運動を広げる推進力の一つになったと強調。改憲問題は、二十一世紀の日本の進路を左右する重大問題であり総力をあげてたちむかうことが急務だとのべ、平和への願いと良識を結集した「九条の会」アピールなど憲法改悪反対の一点での国民的共同をひろげ、署名活動、学習会を旺盛にすすめようとよびかけました。また、「二大政党づくり」のもとで「国民が主人公」の日本をめざす革新懇運動の組織強化の重要性を訴えました。
討論では、日本共産党の市田忠義書記局長が今日の情勢と革新懇運動の役割について発言しました。
長野の代表は、革新懇がよびかけ、「憲法第九条を守る県民過半数署名をすすめる会」が結成され、町、中学校区単位の会では肩書のない主婦、農民が賛同者に名を連ねていることを紹介、「市民一人ひとりが憲法を守る主人公。これこそ草の根の運動だとひしひしと感じている」と発言しました。新日本婦人の会代表は冊子『あたらしい憲法のはなし』を一万部以上普及し学習に力を入れ、班で九条バッジやタペストリーづくりなど多様な運動をすすめていると紹介しました。
岩手・釜石革新懇の代表は、地域医療の懇談会を契機に、市民病院存続を求める会が結成され、老人クラブや商店会連合会も協力して署名が市民過半数に達したと報告し、注目を集めました。