2004年9月19日(日)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の市田忠義書記局長は十八日、次の談話を発表しました。
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本日、日歯連から一億円のヤミ献金を受けた自民党・橋本派の政治団体「平成研究会」の会計責任者(滝川俊行容疑者)ほか二名が、政治資金規正法違反で起訴されたが、これは当然である。
一方、実際に日歯連の会長と会い、一億円を受け取った本人である橋本元総理にたいする捜査が打ち切られた。現金授受の場で何が語られ、何の目的で献金をしたのか、なぜ収支報告書に記載しなかったのか、また、一億円を何に使ったのか等、何ら明らかにしないまま真相をヤミの中に放置したままの捜査打ち切りは到底許されない。
また、今回の橋本派への献金、一億円の処理をめぐって「平成研究会」の会計責任者は、自民党の事務局長に相談したとも言われている。これが事実ならば、問題は橋本派だけにとどまらず、自民党全体の問題であり、自民党総裁である小泉総理の責任は重大である。
さらに日歯連の献金が、国民政治協会から自民党本部を経由して自民党国会議員に流れた、いわゆる迂回(うかい)献金も明らかになった。これは国民政治協会と自民党本部が、企業・団体献金の賄賂(わいろ)性をうすめるための「ろ過装置」になっていることを示すものであり、これにも捜査のメスが入れられるべきである。
自民党と小泉総理は、捜査を待つのではなく、みずからこれらの疑惑について、国民に説明するべきである。そのためにも臨時国会を早急に開くよう改めて強く求める。
旧橋本派の1億円不記載/会計責任者ら3人起訴/橋本元首相は立件せず(2004年9月19日)