2004年9月22日(水)「しんぶん赤旗」
京都の文化人や宗教者らが、憲法九条を守る大きな世論をつくろうと「憲法9条メッセージ・プロジェクト」(K9MP)をたちあげ、賛同のメッセージを集めて発信します。二十一日、京都市北区の立命館大学国際平和ミュージアムでプロジェクトの呼びかけ人が会見し、発表しました。
プロジェクトは「九条の会」にこたえて発足させたもので、戦争への怒りや憲法九条にこめた思いなどを詩や短歌、絵、作曲など表現形式を問わず幅広く募り、冊子や音楽会で発表する企画。改憲への危ぐが広がるなか、各界各層から百人をこえる賛同が短期間に寄せられています。
記者会見では、プロジェクト代表で同ミュージアム館長の安斎育郎・国際関係学部教授があいさつ。「改憲の本当の目的は、九条に自衛隊の海外派兵を明文化させることだ。平和の構築にむけて何をすべきかということが大きく問われている」とプロジェクトの意義を強調。呼びかけ人の各氏が「七割をこえる国民が九条改正に反対している。運動のよりどころにしたい」(岩井忠熊氏)、「百人以上の戦死者が大原から出た。のちの世まで語りぐさになる過ちはしない」(大原念仏寺の大島亮準住職)、「母と妹は終戦直前に空襲で失い、戦争中は文化が規制された。平和の大切さを身をもって感じる」(能楽笛方の帆足正規氏)など、九条への思いや決意を口々に語りました。