日本共産党

2004年9月22日(水)「しんぶん赤旗」

米の対テロ戦争批判

パキスタン大統領 「軍事だけで対応」


 【ワシントン=浜谷浩司】ブッシュ米政権が「対テロ戦争」における同盟国として重視しているパキスタンのムシャラフ大統領は二十日、米国が軍事面ばかりからテロ問題を見て、貧困や教育の欠如などテロの「真の原因」を無視していると批判しました。

 同大統領は国連総会で演説するためニューヨークに滞在中で、ブッシュ大統領との首脳会談も予定されています。今回の発言は米ABCテレビのインタビューの中で行われたものです。

 ムシャラフ大統領は、米国は「軍事的観点だけの当面の対応しかしていない」と述べました。そして、米国が真の原因の解決に取り組むよう「希望する」とし、さもなければ、米国はテロとの戦争に「敗れる可能性がある」と警告しました。

 同大統領は対応が求められることの第一にパレスチナ問題をあげました。その理由を、イスラム世界全体にとって「最大の否定的見通し」となっているからだとし、「米国はイスラエルの支持者であり、イスラムに全面的に敵対しているとみなされている」と指摘しました。



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