日本共産党

2004年9月23日(木)「しんぶん赤旗」

「米国は国際法守れ」

各国首脳が対テロ戦争批判

国連総会


 【ニューヨーク=遠藤誠二】二十一日始まった第五十九回国連総会の一般討論の初日、ブッシュ米大統領がイラク戦争など「対テロ戦争」を自賛したのに対し、これにつづいた各国首脳の演説で、国際法を踏みにじった米国を批判する発言が続出しました。

 ブッシュ大統領はイラク戦争について「世界の要求に基づいて始めた」と正当化しました。

 スペインのサパテロ首相は、「われわれはテロとたたかうとともに、国内、国際法、国連を尊重する。法を順守することでテロに勝つことができる」と語り、「スペインでは圧倒的な数の国民が戦争に反対した。平和を追求するためスペインはイラクから撤退した」と表明しました。

 スイスのダイス大統領は、「危機に対して多国間機構(安保理)が機敏に対応する必要がある。それは軍事侵攻を意味しない」と発言しました。

 ブラジルのルラ大統領は、「暴力を根絶したいのなら、深い根源からさぐる必要がある」「共通の目標にむけ世界をまとめるには国連より適した機関はない」と指摘。「有志連合」を離脱したコスタリカのパチェコ大統領は、「テロとのたたかい同様に、貧困や飢え、不平等を解決するための取り組みも大事だ」と語りました。



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