2004年9月23日(木)「しんぶん赤旗」
【ニューヨーク=遠藤誠二】小泉純一郎首相は二十一日、ニューヨークの国連本部で始まった第五十九回国連総会一般討論の演説で、国連改革の必要性を説く一方、米国のイラク戦争に協力するためにおこなった自衛隊派兵を国際貢献の実績だとして、安保理常任理事国入りを求めました。
小泉首相は、テロや大量破壊兵器拡散などへの対応を含め「国際社会が新しい現実に直面するなか、国連もこれに適応し対処しなければならない」と語りました。
そして、日本は「責任ある国連加盟国としての役割を果たすよう不断の努力をおこなってきた」と言明。例として、イラクでの自衛隊の活動やアフガニスタンへの援助をあげ、米国の対テロ戦争に追随する日本の対米支援を国際協力だと主張しました。
そのうえで、「強くかつ効果的な国連」「国連新時代」の構築をよびかけ、「安保理の代表性を向上させる」ため、「途上国と先進国双方を新メンバーに含め、常任・非常任双方で安保理を拡大する必要がある」との考えを提示。「わが国の役割は、安保理の権限である国際平和と安全の維持において、一層不可欠になっている。果たしてきた役割は安保理常任理事国となるにふさわしい確固たる基盤となると信じる」と自賛しました。