2004年9月25日(土)「しんぶん赤旗」
昨年十一月の衆院選で初当選した古賀潤一郎衆院議員(民主党除名、福岡2区)は二十四日、みずからの学歴詐称疑惑をめぐる混乱の責任を取るとして、議員辞職願を河野洋平衆院議長あてに提出しました。
辞職に伴う衆院補選は来年四月に実施されます。
古賀氏は衆院選の際に明らかにした経歴で、卒業した事実のない米国の大学名を記載したとして、公職選挙法違反(虚偽事項の公表)にあたる学歴詐称の疑いが指摘されました。
古賀氏は渡米して調査した結果、卒業していなかったことを認め、一月に所属する民主党に離党届を提出。除籍(除名)処分となりましたが議員辞職はせず、無所属で活動していました。
疑惑や事件で国会議員を辞職したのは今年に入り自民・新井正則衆院議員(一月、買収)、民主・佐藤観樹衆院議員(三月、秘書給与流用)に次いで三人目です。
古賀氏は自民党県議を経て二〇〇一年の参院選福岡選挙区に旧自由党から出馬し落選。〇三年衆院選では旧自由、民主両党の合併で民主党公認候補となり、自民党の山崎拓副総裁(当時)を破って当選しました。
古賀潤一郎衆院議員の辞職願提出を受け、日本共産党の市田忠義書記局長は二十四日、次の談話を発表しました。
古賀潤一郎議員は明白な経歴詐称であり、議員の資格が問われていた。
辞職は当然である。事実が発覚してから今日まで、歳費を受け取らないとか、もう一度大学に行きなおすとか、離党するなどの対応をとってきたが、それでは到底、国民の納得をえられないことに気がついたのではないか。
民主党も、除籍処分にしたとはいえ、経過をきちんと調べて自浄能力を発揮するという点で、責任を問われるのではないか。