2004年9月26日(日)「しんぶん赤旗」
「憲法・教育基本法改悪反対、守り生かす運動交流会」が二十五日、東京・千代田区の全国教育文化会館で開かれ、約百人が参加しました。交流会では、憲法・教育基本法を学校に生かすことを求める要請署名を年内に二百万突破をめざし、教育基本法改悪法を国会に提出させない行動を、全国各地で展開することなどを確認しました。
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交流会は「子どもたちを大切に…今こそ生かそう教育基本法」全国ネットワークが主催。
運動の交流では、「教育基本法を生かすために、これまでの枠を超えた新しい運動を展開しています。新聞に大きな意見広告を出そうとしています」(北海道・教師)、「十月二十三日に渋谷、新宿、池袋で、『学校に自由の風を!』と一斉行動とパレードを計画しています」(東京・主婦)、「新聞に意見広告や週一回の街頭宣伝を計画中です。高校統廃合反対で地域・父母との共同が大きく進みました。それを大事にして、教育基本法のことを訴えていきます」(和歌山・教師)と活発な発言が続きました。
山田功事務局長は、教育基本法の改悪法案を国会に提出させないために全力をあげ、「地方の声を結集し、国会を動かそう」の大行動を展開することを呼びかけました。そのために「学びあい、つなぎあい、立ち上がっていくネットワーク・連絡会」を中央とすべての地域で発展させる―ことなどを提起しました。
「基本的人権に想う―生命からの問いかけに応えて」と題して、大田堯代表(東京大学名誉教授)が講演しました。
教育基本法の改悪 教育基本法は憲法の精神にもとづき、一九四七年に新しい日本の教育の根本理念を決めた法律です。自民、公明両党は、行政による教育の不当な支配を禁止した一〇条を変えることや「国を愛する」ことを明記するなど、国民の教育権を否定し国家による「教育権」に置き換えようと、来年の通常国会に改正案を提案しようとしています。 |