2004年9月27日(月)「しんぶん赤旗」
【カイロ=小泉大介】イラク中部ファルージャへの攻撃を続けている米軍は二十五日夜も同地を空爆し、イラク人八人を殺害、十七人以上を負傷させました。前日から二十四時間で合計十六人が死亡、三十人以上が負傷する惨劇となりました。
米軍は二十五日夜の空爆に関し、「標的は、約十人のテロリストがイラク市民や多国籍軍への攻撃作戦について会合をおこなっていた場所」と発表しました。しかし、現地の医師は、死者のなかに子どもが含まれていること、負傷者のなかにも子ども四人と女性二人が含まれていることを証言し、米軍の主張を真っ向から否定しました。
またロンドンを拠点とするアラブ系通信社クッズ・プレスは二十六日、現場記者の取材をもとに、米軍が二十五日にファルージャ四地域で残虐兵器のクラスター(集束)爆弾を使った空爆をおこない、多数の民家を破壊したと伝えました。
カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは二十六日、米軍がバグダッド北東部のサドルシティーでも大規模攻撃をおこない、子ども二人を含むイラク人九人を殺害したと報じました。