日本共産党

2004年9月28日(火)「しんぶん赤旗」

東京・台東区

中3まで医療費無料

住民、共産党拡充を要求 新たな対象9千人


 東京都台東区の吉住弘区長は二十七日、来年四月から医療費無料制度の対象を中学三年生にまで拡充する方針を表明しました。同日の区議会一般質問で答弁したもの。中学生までを対象にした医療費無料制度は、岐阜県笠松町、同柳津町などで実施しています。都内では北区が入院費に限って全額助成していますが、全面無料化は初めて。

 新たに無料化の対象となる人数は九千人で、必要となる費用は年間約四億二千万円。区は十一月に開く区議会定例会に、関連条例を提案します。

 同区では、新日本婦人の会などが子どもの医療費無料制度の拡充を求める運動を進め、就学前までの無料制度(所得制限なし)が実現していました。

 〇二年二月の区長選では、秋間洋氏(現・日本共産党台東地区都政対策委員長)が医療費無料化を広げることを公約。日本共産党区議団も独自の条例提案や質問で医療費助成制度の拡充を要求してきました。

 一方、区長は区独自の「子育て支援手当」(月五千円から)を廃止するとしていますが、区のアンケートでも経済的支援の強化を求める声が上位を占めています。

 秋間洋・日本共産党台東地区都政対策委員長の話 私の公約がきっかけになって世論が広がり、医療費助成制度の実現のめどがついたことは、うれしい限りです。さらに都、国の制度実現に向けて頑張ります。



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