2004年9月30日(木)「しんぶん赤旗」
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郵政民営化にともない、第三種、第四種郵便制度の廃止問題が急浮上し、二十九日、東京・千代田区内で、「よわいものいじめの第三種・第四種郵便廃止反対緊急集会」が開かれました。
市民や労働組合、団体の代表約六十人が参加。「よわいものいじめの第三種・第四種郵便廃止反対連絡会議」を結成し、「制度廃止反対」で一致して、団体署名や地方議会への要請運動をすすめることを確認しました。
日本消費者連盟代表運営委員の富山洋子さんは「私たちは、みずからが行動し、体験して確かめた情報を、『消費者リポート』で会員に提供してきました。制度の廃止は弱者がいきいきと生きられるように社会を変えていこうという運動をつぶすことです」と発言。
東京視力障害者の生活と権利を守る会事務局長の山城完治さんは、無料で郵送されている点字やテープ、CD―ROMなどで多くの情報を得、社会との接点をもっている現状を紹介。「視力障害者が情報を得ることは、社会に参加することであり、生活、文化そのもの。情報の八―九割が視覚からという現状の中、盲人関連郵便物の無料制度はなくてはならないものです」と訴えました。
日本共産党の吉川春子参院議員、塩川鉄也衆院議員が「みなさんと力をあわせて、廃止阻止のため全力を尽くします」とあいさつしました。
第三種郵便物、第四種郵便物 第三種郵便物は、国民文化の普及・向上のために郵政公社の認可を受けた毎月三回以上発行する新聞や、心身障害者団体の定期刊行物を割安な料金で取り扱う郵便制度。第四種郵便物は、教育学術や福祉向上のため特に低料金とされた郵便物。条件に当てはまるのは通信教育、盲人用点字・盲人用録音物、農産種苗、学術刊行物です。